ファミ通07月03日発売号より野村氏インタビュー #01

=358/2Daysインタビュー=

☆358/2Daysの物語は、IIを作っていたころにはプロットレベルで浮かんでいた。ただ、詳細なストーリーではなく設定の部分だけ。
「14番目が現れたら、ユーザーの方は驚くかな?とは考えていました。すでに“XIII機関”としての刷り込みもできていましたし」
“XIV機関”でない理由は、358/2Daysの中でサイクスがキツい言葉で表現している通り。
「残酷なんですが、それが用意した答えなんですよ」

☆“358”はロクサスが機関に所属した日数だが、“/2”は2で割るという意味で、“2”はあるふたりの人物を示している。
「そのふたりが誰になるのかは、皆さんのご想像にお任せします」

☆シオンの姿は、見ている人物との関係性で変わる。関係性が変わると見え方も変わる。
ロクサスが見ている姿はプレイヤーが見ているものと同じだが、例えばシグバールやサイクスには違う姿に見えている。
最初は同じシーンでフードを被っていたり取っていたりで不自然に思った人もいるようだが、ゲームを進めればわかってもらえたと思う。
シオンは、ある人物と関係がある人には“シオン”として見えている。ゼムナスの場合、いろいろな人と繋がっているので、基本的には“シオン”に見えているが、時々“彼”に見えていた。
“彼”というのが誰なのかは、是非自分で確認して欲しい。
「シグバールにも見えていた“彼”です」

☆(ソラや“彼”、ゼムナス、シグバールの関係性はBbSで明かされる?という質問に)
「楽しみにしていてください」
BbSでは、機関の初期メンバーが、活躍するというほどではないが登場する。時間軸としては人間のころ。
「とくに、シグバールは注目です。とはいえ、彼の正体がわかるかと言われると……余計に謎が深まるかもしれませんが(笑)」
彼は他の機関メンバーとは違う立ち位置にあり、独自の思惑を持っている

☆シグバールがシオンのことを“ぷーちゃん”と呼ぶが、これは人形という意味のフランス語からきている。石田氏に『人形をもじった愛称をつけてほしい』と依頼して出てきたもの。
シグバールはシオンの正体を最初から示唆している

☆リクはシオンと出会った時、彼女を見て驚いていたが、これはCOMでシオンと似た境遇のキャラクターと深い関わりを持っており、彼女の顔を見た時点でその正体に気付いたため。
末路も知っていたので、「奴らから離れろ」という忠告もした

☆途中でシオンがキーブレードを使えなくなるのは、ロクサスとシオンがシーソーのように能力を引っ張り合った結果。ロクサスの調子が上がったためにシオンの能力が低下した。
「ロクサスはソラと、シオンはロクサスと影響し合っています」

☆(機関の初期メンバーはみずから心を捨てたのになぜ心を集める?という質問に)
「“完全な存在”になるためです」
KHIのアンセム(の名を騙ったゼアノート)にはある目的があり、それを実現するために、人間を超越した存在になろうとハートレス化した。
ゼムナスにもそのころの記憶があり、目的も覚えているが、ノーバディは“抜け殻”なので心を集めて完全な存在になろうとしている。
ほかのメンバーもそれぞれ思惑があるが、基本的には多くの心を集めて“キングダムハーツ”を完成させることを目的としており、その先を見据えているのはゼムナスだけ。
心を持たないノーバディが心を求めるのは当然で、ソラたちが彼等を倒す必要はないと思われるかもしれないが、XIII機関は自分たちの心を取り戻そうとするのではなく、不特定多数の心を捕らえて我が物にしようとしており、放っておくと心が元に戻れないという状況になってしまう

☆ゼムナスの目的は、BbS中にヒントがあるかもしれない。彼が捜している『目覚めの部屋』も関係してくる。
これまでに公開しているトレーラーの中で“ゼアノート”と名乗る人物も登場しており、いろいろと予想していると思うが、おそらく想像を超えた展開になると思う

☆アクセルが他の機関員より多く忘却の城へ行ったのは、ゼムナスの命令で『目覚めの部屋』を捜していたりするだけであり、単独でなにか企んでいたりするわけではない

☆忘却の城自体は以前からあり、目覚めの部屋も元からあった。
成り立ちについてはBbSで語られると思う

☆サイクスとアクセルが機関を乗っ取ろうとしていたのは事実だが、乗っ取って何をしようとしていたのかはまだわからない。
ゼムナスは、裏切りを知っていたとしてもあまり気にしていないと思う。ただひたすら、自分の目的のために行動している

☆サイクスとアクセルが人間だった頃から知り合いだったのは確か。BbSで多少触れられると思う

☆今回は、シークレットムービーは「『358/2 Days』のあとの映像を見せるにしても『II』になってしまうので」入れていない。
隠しキャラやシークレットレポートに力を入れている

☆シークレットレポートは、スタッフがよりミステリアスにするために名前記載を外した様子。誰が何回書いたかのヒントだけ出すので、誰がどれを書いたか想像してみてほしい
 ゼムナスは4回
 シグバールは5回
 ザルディンは1回
 ヴィクセンは1回
 レクセウスは1回
 ゼクシオンは2回
 サイクスは9回
 アクセルは19回
 デミックスは2回
 ルクソードは2回
 マールーシャは1回
 ラクシーヌは1回
 シオンは12回

☆ロクサスがキーブレードを二刀流するのは、元を正せばソラの力とも言える。
ただ、二本同時に出せるようになったのはシオンの影響

☆キーブレードは、明確なことは言えないが、特定の条件で渡すことができる。
記憶の摩天楼でロクサスがリクに渡したキーブレードはシオンと関係しているもの。
シオンの名前の由来でもあるが、紫苑の花言葉は“あなたを忘れない”“追憶”。そして、リクが受け取ったのは“過ぎ去りし思い出”。リクがこのキーブレードを手にした時、シオンの記憶がフラッシュバックするのは、そういう意味も含まれている

☆ロクサスの配下であるサムライが終盤に襲ってくるが、これは、主人であるロクサスが裏切ろうとしているため、関係を断ち切って襲ってきている。
開発当初、マルチプレイでないときは配下ノーバディを連れていけるようにしたかったが、ハード性能の制約で実現できなかった

☆“キングダムハーツ”自体は、あくまで心の集合体であり意思はない

☆ハートレスのピュアブラッドとエンブレムは、誕生過程の違い以外に大きな違いはない。ただ、ピュアブラッドからはハートが出現しない。
これはKHIの時からそうなっており、理由は今後明らかになるかもしれない

☆ヴィクセンの計画とロクサスの加入は、ヴィクセンの計画の方が先行していた。
ロクサスの加入は狙って起きたことではなく、ソラの行動に起因するイレギュラーな出来事。彼等にとっては幸運なことだった

☆358/2Daysと他二作の関連性は、現在のところcodedとのつながりはないが、BbSとは深くリンクしている。
BbSはすべての作品につながりがある

☆codedは、2章からひとつひとつの物語が長くなり、アイテム合成やクリア後のクエスト要素が加わる。
アバターキングダムとの連動も本格的になってくるので、やりこんでもらいたい

☆BbSの開発状況は順調で、自信作と言えるものになってきている。夏ごろには新情報が出せると思う。
TGSでは気合いの入った映像を見せる予定なので、楽しみにしていてほしい

ファミ通07月03日発売号より野村氏インタビュー #02

=ファミ通読者からの質問コーナー=
※この記事の内容はほぼ原文通りに掲載しています

Q.機関員の名前にある“X”の意味は?また、Xをつけた名前をつけるのはたいへんでしたか?
A.Xをつけることにしたのはゼムナスの意志です。その意味は『バース バイ スリープ』の中で、ハッキリとではありませんが、わかると思います。
機関員の名前はXをつけた状態で考えます。Xを取った名称はスタッフといっしょに候補をたくさん出して、頭を悩ませながら考えています

Q.XIII機関の本名は公開されますか?
A.『358/2 Days』でアクセルの本名が出たように、機会があれば出すと思います

Q.隠しキャラクターとしてソラを使いたい!
A.ソラはシリーズのメインキャラクターですから、外せませんよね。隠し要素として入っていますよ。
二刀流のロクサスも、ユーザーの方の希望が多かったので入れています

Q.シオンは『バース バイ スリープ』に関わる?
A.「シオンをもう1回出してほしい」という意見をいただきますが、残念ながら難しいと思います

Q.お気に入りのキャラクターは誰ですか?
A.ソラですね。初のディレクターとして関わり、イチから作ったので、つねにいっしょにいる感じがします。
自分はあんなにいい子じゃないので、自分にないものをソラに託している想いがあります

Q.キャラクターの服のイメージは、どうやって決めているのか教えてください
A.あまりファンタジックな服にならないようにデザインしていますね。『キングダム ハーツ』は、初代のソラの服をベースに、それに合うようなテイストでほかの服もデザインしています。
ロクサスはソラよりも垢抜けたデザインにしていて、ソラが田舎の子ならロクサスは都会の子というイメージです。ちなみに、ロクサスの服の市松模様は光と闇を現しています

Q.『358/2 Days』のファイナルミックスは?
A.リリース予定はありません。英語版を出すほどボイスが入っていないのも理由のひとつです

Q.『358/2 Days』がリメイクされる可能性は?
A.いまのところ予定はありません。『チェイン オブ メモリーズ』は2Dの作品だったのでリメイクしましたが、『358/2 Days』はもとから3Dなので可能性が低いですね

Q.XIII機関がノーバディになるまでや、ハイネたちのその後を、マンガや小説にしてほしい
A.マンガや小説は、まず作者の方々の「これを書きたい」という意思があるので、こちらから要望を出すことはないんです。ですから、書き手側から意見が出てくれば可能性はあります。
ただ、さきざきゲームで描く設定とかけ離れてしまう危険性もありますので、ゲームでその部分をやらないと決まったら、実現するかもしれませんね

Q.XIII機関の強さのランキングは?
A.いちばんはゼムナスで、潜在能力を含めればロクサスもかなり強いです。あとはザルディンとレクセウスも上位ですね。
ただ、ゲームではストーリー上の登場時に合わせた強さになりますので、設定上の強さとは異なっています

Q.ゼムナスは何歳くらいなんですか?
A.ノーバディは歳を取らず、ノーバディになった瞬間の年齢のまま存在しています。
彼は30歳くらいでしょうか。いわゆる“アラサー”です(笑)

Q.女性を主人公にしたシリーズ作を作って!
A.『バース バイ スリープ』の主人公のひとり、アクアがそれにあたりますね。楽しみにしていてください

Q.『キングダム ハーツ』での心の定義とは?
A.それは作品のテーマでもあります。
簡単に説明しますと、人には肉体と魂、心があります。
イメージとして、魂は生命の源であり、これがないと死んでしまうものです。心は形のないもので、記憶は心を形成するうえで重要なものと位置づけられます。
また、心は人だけでなく、あらゆるものにあると考えていますが、ディズニーにこういったコンセプトを話したところ、「東洋らしい考えかただ」と言われましたね。海外の方には興味深い考えかただったのかもしれません

ファミ通07月03日発売号より野村氏インタビュー #03

=バカタール加藤のアノ人に聞きたい! Vol.16=
※この記事は、巻末のコーナー『バカタール加藤のアノ人に聞きたい!』からのまとめです。
全3回掲載。


☆KH誕生のきっかけは、細かくは覚えていないが、橋本氏・坂口氏と話をしていた際、ディズニーと一緒になにか作ってみたいという話題になったことがあった。そのころ、野村氏自身はオリジナルのアクションRPGを作りたいと思っており、KHのベースとなるゲームシステムを温めていた。
そのため、いい機会だと思い、自分に任せてほしいと手を上げたのがきっかけ

☆スクウェア側はミッキーが主人公のゲームを作りたいと思っており、ディズニー側はドナルドが主人公のゲームを希望していた。そして野村氏はそのどちらでもなく、KHの原型の企画書を作って交渉した。
「特定のキャラクターだけを使うのではなく、いろいろなキャラクターが登場する、今の形の企画ですね」
企画書の段階から、KHの世界観や設定、システムは野村氏の頭の中で固まっていた。
「『KH』に限らないのですが、企画を立てる段階で、動いている映像は頭の中にあるんです」
野村氏の場合、システムから考え始め、このシステムを活かすためにどういう話にしよう、といった感じで考えていく。
「『KH』なら“キーブレード”という武器を最初に考えて、それから“鍵”をキーワードに物語を作っていったり」

☆「じつは、最初にディズニーに見せた武器は“チェーンソー”だったんですよ」
ディズニー側に自分の絵を初めて見せる場で、ラフスケッチとして出したのがチェーンソーのような武器だった。しかし、
「そこにいた全員が苦~い顔をして、何も言わないんです。無言。「そりゃそうだな」って思いましたが(笑)」

☆KHのシステム自体は、FFVIIを作っていたころから考えていた。
VIIはプリレンダリングの背景の上でキャラクターを動かしており、好きな場所を歩き回れるわけではなく、その点に当時限界も感じていた。そのころ、ニンテンドー64の『スーパーマリオ64』をプレイし、「こっちだ」と思ったことは覚えている。
(ゲームが革新的で驚き、)だから、フル3Dのアクションを作りたいと思った

☆(それがKHの原点で、ゲームデザイナー野村哲也の出発点になったんですね、という質問に)「そういうことなんでしょうね」
全部をコーディネートしたのはKHが最初で、自分が好きなように作ることができた。


<以下、次号に続く>

めもがいっぱい

☆coded、ファミ通では7月3日配信と書いてあるのですが。来ないのですが。
追記>7月8日配信だそうです。…延期したのか書き間違いか…。

☆358/2Daysの公式が更新。
『ユニークな武器』と、シオン・リクのリミットブレイク、王様の項目が追加されています。
…おたまをぶん回すマル様…楽しすぎます(←

☆公式カレンダーから表記が消えた358小説。Amazonには出てきました。
小説 キングダム ハーツ 358/2 Days Vol.1 The 14th
こちらでの表記は『9月30日発売』。…丸々二ヶ月延びたんですか、そうですか。
値段はいつもの小説版と同じく700円です。楽しみ楽しみ!
Thanks!HEARTSTATION.ORG(Thanks to follow on Twitter!)

☆別に書く予定だったのですがめんどくさくなったので(汗)こっちに。
KHカスタマイズにワールドマップが追加されました。昼にディズニーキャッスル・夜にタイムレスリバーです。
どちらもEPクイズで、クリアボーナスはメールテンプレート。
…どちらも、一問だけ悩まされるハメになりました。………いつものことです(´・ω・`)
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