交ざるふたつの色は世界さえ染める

これ(mixi)とか見ておくとわかりやすいかもです…(笑










「うっわ、グロい色」
「えー、いい色じゃない!」
 ね、そう思わない?と女性はくるりと一回転。それに合わせて、深紅のスカーフが揺れた。
 その光景に、黒いソファーに座り込んだ真っ黒な『なにか』はひとつ溜め息を。
「あんたね、色の趣味がおかしいのよ絶対。もう、“奴”の呪いさえなければあんたなんかとは絶対付き合ってないわ」
「モノトンは白と黒しか好きにならないくせにー」
 ぶぅ、と膨れながら、女性は仕方なしにスカーフを取る。ひらりと落ちたそれをはじめて見た者は一瞬血の池に見えてしまうんじゃないだろうかとちょっと不安になったが、それでもつけたままでいるよりはマシだと思ってしまうのは、モノトンと呼ばれた彼女が女性と『常に一緒だから』なのだろう。
 女性は首の辺りをさすりながら首を傾げる。どうやら首が相当寂しいらしい。
「黒か白でよければあるけど、つける?」
「やだ、色つきがいい」
「…強情ね」
「モノトンのせいだからねー」
 べー、と舌を見せてから彼女は走る。モノトンも急いで後を追う。…というより、後を追わざるを得ないという感じだが。

 ―――『呪い』。
 それは、分かたれたふたつの存在が、ひとつは姿となり、ひとつは影となり、生きることを赦されず永久に生かされ続けるという矛盾したひとつの魂になること。
 それを、同じ境遇のモノたちは『うつろなひと』と呼ぶ。『呪い』に込められたひとつの大きな意思に踊らされ、しかしそれに必死で逆らうしかなくて。自分たちが生きる意味など、とうの昔に忘れてしまった。

「ほら、首寒いんだったら巻いてもいいわよ」
「さっすがモノトン、話がわかる!」
「馬鹿ね。貴方がそれを巻かないと私もスカーフを巻けないの。要するに寒いのよ」
「…影、だからねぇ」
「普通の人に見つかって、石を投げられたいって言うのなら話は別だけど」
 ふふ、と笑いながら言えば、数秒と待たず「ごめんなさい」と謝罪の言葉があった。そして彼女はスカーフを巻きなおすと、優しく笑って地面に手を置いてから立ち上がり、歩き出した。

『…次の街では、落ち着いた色のものも探しましょうね?』
「はーい」
 ふたつの声は、ひとつの姿から響いていく。その背中と夕日に伸びる影は、やけに寂しげに見えた。





…ネタがないんだよ!!(ちょ
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