ニンドリKH特集まとめ 野村×KH誕生秘話編

☆KHシリーズがここまで続いた要因は、ユーザーが支持してくれたおかげ。
自分自身は支持がなければ続編を作ってはいけないと思っており、KHシリーズはファンの応援があるからこそ続いている。
事実、初代KHのときは、アレで終わりになってももう満足だと思って作っていた。そのため、やり残したとは思っていなかった。
自分以外のスタッフも、次回作はまったく想定していなかったようで、次はFFをやるんだろうなと思っていたほど

☆KHCOMは、開発の動き始め自体はKHIIより後だった。COMのほうが開発が短く済んだというだけ。
当時、「KHをGBAで遊びたいと子どもたちが言っている」という話を周りから聞いており、だったら作ろうと思ったのがきっかけ。
GBAはDSより容量の制限が更に厳しく、そのまま表現はできないので、COMは続編と考えずに、爽快感はそのままに新たな発想としてカードシステムを取り入れた。ただ、意味もなくカードシステムにするのは嫌だったので、物語としてカードが必要になるようにリンクさせて考えた。
自分としてはCOMは、続編というより影のエピソードとして捉えており、COMがなくても全体的な話は補えているかと思っている。しかし、COMの物語があってこそKHで、COMがわかっていないとKHIIの物語の100%を理解できないと言っている人もおり、自分としてはスピンアウト的な位置づけだったが、「携帯機であっても気を抜くつもりは一切ないものを作ったので」、ユーザーにとってはそれくらいの位置づけに捉えてもらえたんだと思う

☆(COMで大きいのは、『機関』が初登場したことか、という問いに)「今となってはそうなりますね」
358/2でFFキャラを入れずにオリジナルキャラだけでやっていけるのも、それだけ世界観が大きくなったおかげかと思う(ただし、FFキャラはまったく登場しないわけではなく、「モーグリだけは登場します(笑)」)。
KHシリーズにFFキャラを登場させたのは、世界的に認知されているディズニーキャラがいる中で、オリジナルキャラをいきなり複数登場させてもキャラクター性は弱いと思っていたため。そういった懸念を解消するために、オリジナルキャラとディズニーキャラの橋渡し役としてFFキャラを入れた。
「ただ、これだけシリーズが続くとオリジナルキャラたちも力を付けてきたのかなと思いますし、DS版にはオリジナルキャラがたくさんいるので。そもそも、必要な状況がなければ『FF』キャラをわざわざ出さなくてもいいとは思っています」

☆(最初から全ての設定を考えていた?という問いに)「後の作品で「それまで語られていなかった設定」が出てくると、「後付けでは?」と言われるんですけど、厳密ではないにしろ、前作制作中には次回以降の設定もある程度考えているんです」
ロクサスの1年を描くとなったら、1年間でこういうことが起きていたという想定は元々あったので、それに肉付けをする感じでストーリーを書いた。逆に言うと、物語全体の時間軸上で欠落部分について何も考えてなくて後で考える形だと、話がつながらなくなる

☆KHが海外でも売れる理由は、「ハッキリ分からないんです(笑)」。
日本より海外の方が人気があるようだが、昔から海外はアクション系のゲームが強かったので、アクション性が高いからかな、ぐらいに思っている。
(現在全世界でのシリーズ累計出荷本数が1200万本になっているが、)わずか7年、3作品で、そこまでの数字を達成するのはなかなか難しいと思う。
ただ、KHは特に海外を意識した作り方はしておらず(「もちろん、海外展開も視野に含めています(広報)」)、「自分たちが得意とするものの精度を上げて出せば、きっと海外のユーザーさんにも楽しんでもらえるだろう」ぐらいの考え方。海外市場をにらんで、という作り方をしてしまうとダメな気がする。
「自分たちが育ってきた土壌でのやり方で、本当に質のいいものを提供すれば、結果は後からついてくると思います」

☆(KHシリーズが支持される要因として、嬉しいサプライズが必ず入っていることも大きいと思う、というインタビュアーに)COMのリク編は、それを入れて発売が遅れたら困るという話があったが、それでも入れた。COMは、最初からリク編ありきで考えていたため。
(結果としてCOMのボリュームが二倍になったが、)そういったサプライズは、最初に仕込まないと出来ない。「後からこんなのやろうとか言っても間に合わない(笑)」。
「そうそう、DS版『KH358/2Days』にもサプライズがあって…」

(以下、野村&長谷川×KH358/2Days編に続く…)
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