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ニンドリKH特集まとめ 下村×KH楽曲編

☆(KHの音楽をはじめて担当したときは、新ジャンル開拓だったのでは?という問いに)「でも最初にお話があったときは…実はすごく嫌がっていたんですよ」
ディズニー作品そのものは自分もすごく好きで、サントラも持っているくらいだが、それらの作品は音楽がとても良質で、それと一緒に流れる曲を作る…というハードルがあった。
更に、その音楽にスクウェア的な音楽を融合させなければならない、というのが2つ目。
「さらに、そこに…「え! ディレクターが哲さん!?」っていう第3のハードルが!」
できることなら誰か別の人に頼んでほしいと思っていた

☆KHの時は、野村氏と衝突が絶えなかった。夜中の二時に携帯で「どうなってるの!」と大声で言ってしまった記憶もある。
「わたし、都合の悪いことは忘れちゃうので、何の話だったのか、もはや思い出せないですけど(笑)」
今思い返すと、何度も衝突していた。ただ、衝突の中で試行錯誤したおかげで、ディズニー作品とはまた別の、KH自体が持つ大きなテーマの方向性が見えてきた感じ

☆フィールドの曲は、最初はディズニー作品の世界を表現した曲をお願いします、というオーダーだったが、「ディズニーの世界にはすばらしい名曲たちがあるんだから、それを使えばいいじゃん。そんな恐れ多いことできないよ~…って必死に言いました」。
結局、抵抗の甲斐なくオーダーはきっぱりと曲風まで指定して振られた。更に厄介なことに、フィールドとバトルがセットになっているようにしてくれというオーダーだった。
「ここでさりげなく新たに4つ目のハードルが登場したわけです」

☆KHで野村氏とあまりにもたくさんの衝突があったため、KHIIのオファーはきっと来ないだろうと思っていた。
「でも、後日何事もなかったかのように依頼が来まして。それで、衝突しつつも自分の仕事を信頼してもらっていたんだなってすごくうれしく感じて、『KHII』ではその期待に少しでも応えるような仕事をしなくちゃと思ったのが印象に残ってますね」
そのため、KHIIの仕事は「もう少し大人になろうと思ったんですが、」ボツをたくさん出されると、今でも時々言いたいことは言ってしまう

☆(KHIIではピアノがふんだんに使われるようになった、というインタビュアーに)野村氏が割とピアノ好きなようで、ピアノを入れた曲はOKが出やすい「というのは冗談ですけど、きっと好きなんだっていうのがわかったので、積極的に使おうって考えたこともひとつではあります」
また、技術の進歩もあり、サウンド担当がすばらしいクオリティのピアノの音を作ってくれるようになったので、これならピアノ曲もいけそうだという感じがあったのも大きい。
自分自身ピアノがとても好きなので、ピアノは使いたかった。「今では、ピアノの入ったバトル曲が『キングダムハーツ』シリーズの特徴なのかなって思ってます」

☆Dearly Belovedは、今回は少しだけアレンジしたものが流れる。
「『KHII』のときは、オーケストラで録音したものを使用したので、タイトル画面を作っているプログラマーさんに、「文字の出方などを音楽に合わせてください!」って直訴しに行ったんです。そうしたら「次はないですよ」って、しぶしぶやってくださいました」
それ以降は、ピアノの素直なアレンジをいつも心がけるようになった。
「そうそう、ピアノと『KH358/2Days』といえば、今回はピアノをふんだんに使った新曲があるので、ピアノが流れる場面は楽しみにしてください」
これが本当に大変な曲で、ふんだんというより「もうやけくそって感じ?(笑)」

☆(358/2Daysの新キャラ(シオン?)のテーマも新曲として作曲されたんですよね、というインタビュアーに)「…えーとですね。実は、そのあたりが、さきほどの大変な曲の正体に絡んできますね(笑)」
依頼が来たときはまだイラストも完成していなかったので、文章でのイメージを元に新キャラのテーマを作曲したが、「やはりXIII機関の人物というだけあって、とある人物と深い関係があって…。すいません、これ以上はたぶん詳しく言えない(笑)」
その曲は野村氏が無茶なオーダーを出してきて、自分も悩みながら野田氏(サウンドプログラミング担当)に「哲さんがこんなこと言ってるんだけど、とりあえずわたしは好きに作っちゃうから、後でDSになんとか落とし込めないかな~」と無茶を言った。
野田氏は真面目で一生懸命仕事をしてくれるいい人なので、「なんとかやってみます」と言ってくれた。「わたしはこんなにいい人を苦しめてる、なんて罪悪感も感じましたけど、その後にはすぐ「言ったね、やってみますって言ったね~」なんて言ってました(笑)」

☆下村氏お気に入りの歴代曲は、KHIIのDearly Beloved(すごく悩んでから回答)。とにかくしっとりしたアレンジにしようと思っていた。
これまであまりシリーズものに縁がなく、続編が違う人だったり一作完結の作品だったりという感じだった。
「『KHII』のときはもうスクウェアを退職してフリーになっていましたし、哲さんともケンカしちゃったって思ってたし(笑)」
続編は自分ではないだろうと思い込んでいただけに、依頼を受けてDearly Belovedのアレンジをしている際は、またKHに帰ってきたんだとすごくうれしく感じた。
「ぐっとくるものがあるのかもしれません」



番外:野村氏が語る下村氏

☆KHで下村氏に依頼したきっかけは、サウンドチームからのプッシュがあったため。初代を作っている際にサウンドチームから曲を誰に頼むのかという話になり、KHの作風なら下村が適任ではないか、と推薦をもらった。
自分もパラサイト・イヴで下村氏とは「一緒に仕事をしていた仲だったので」、下村氏でいこうという話になった

☆(今まで作られてきた曲についてどう思いますか?という問いに)「(即答で)曲の上がりが遅い(笑)」
しかし、絶対いい曲を上げてくれるので、信頼してダメ出しをしまくっている。
ダメ出しをしすぎるとたまに怒るが、自分がダメ出しをするということは、必ずいいものが出てくると信頼しているということ。下村氏は必ずオーダーに応えてくれると信じている

☆358/2Daysでは、新曲を数曲書き下ろしてもらった。新曲は、重要なシーンで流れることになる。
また、これまでのシリーズで使われた曲も、358/2Days用にアレンジしてもらった。音源が違うので、どうしてもアレンジが必要になるため。
新曲はインパクトがあるかと思うので、どこで流れるか楽しみにしてほしい
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